Complete text -- "書き初め"
04 January
書き初め
今年は酉年。それにあわせて「飛翔」とはいかないものです。酉年の鳥はにわとりなので、なかなか翔たり、飛んだりすることはないです。1月1日より改正刑法が施行され、法定刑関係が変更されています。教科書も六法もまだ古いままですから、注意が必要ですね。解釈論などにも影響を与えるように思います。
年末年始は情報機器をもたずに実家ですごして完全休養しました。この時期でも仕事を休まない方々は多いようで、メールが溜まっていました(◎-◎;)
そのなかで、講義でだしていたレポート課題の第1号提出者がいたのにはおどろきました。年賀状兼レポートですね。お正月もまじめに勉強している学生もいるのです。2月まで授業があるので、かなり早い提出でしょう。
というわけで、寝正月で、テレビをそれほどみずにすごしましたが、気になったことをちょっとだけ。
一つは、お正月番組で、元旦とはいわずに、元日というようです。どうしてなのでしょう。「元日の朝は……」というなら、「元旦は……」といってもよいとは思うのです。ニューイヤー駅伝も元旦恒例のものなのですが、テレビでは元日なんですよね。
もう一つは、「ザ・決断!あの一瞬」という番組です。日中、日ソの国交回復にかかる政治家の決断をとりあげたものと市川房枝氏による売春防止法制定にいたる経緯をとりあげたものです。で、気になったのは最後のものです。
たしかに売春防止法の制定は当時画期的なことだったのかもしれませんが、なぜ同時に人身売買の処罰を規定しなかったのでしょうか。そのことには一切触れていませんでした。売春を防止するなら、まず人身売買を厳格に規制し、取締まる方が実効性は極めて高いのです。げんにわが国は、いまでも人身売買がなされています。なかには、人身売買は昭和初期までしかなかったとか、トラフィッキングだけだという人もいるようですが、実態を知らないのか、そう思いたいのでしょう。ようやく人身売買の処罰の法律を制定するようですが、担当者の目がトラフィッキングだけに向いているのは気になるところです。
03:31:40 |
dolus |
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