Complete text -- "テロ対策とtrafic dataの保存"

22 September

テロ対策とtrafic dataの保存

 Phone, Internet providers must keep data for up to 1 year under proposed EU anti-terror billというわけで、trafic dataを1年間保存する提案がなされたようです。注意すべき点は、logではなく、trafic dataとしていること、Internet Access Providerについては半年となっていることでしょうか。詳細な論点については、この記事にあります。
 EUの規制のあり方として、かなり前から、プロバイダの提供するサービスによって区分して、それぞれに応じてその責任の範囲を画そうということになっています。日本みたいに十把一絡げでやっちまおうというアバウトさはないです。プロバイダ責任法でも、そういった区分はないですものね。
 それから、欧州サイバー犯罪条約の頃より、ログではなく、trafic dataについては、コミュニケーションの内容よりその保護の必要性が低いというアプローチも定着しているようです。なのに、その条約の批准が認められたのに、いまだにログとtrafic dataを混同して議論しているのが日本の状況です。

 しかし、データを保存するコストに1億ユーロを費やしてきたというのもすごいですね。1年となるとどのくらいのコストになるのでしょうか。もし、本当にテロ対策として必要ならば、税金で負担すべきような気がします。国家の安全保障は、国の仕事なのに、それを問屋みたいに、他人の負担で他人の責任に転嫁するのは、なんか変です。

# 歯が割れて疼き、心臓がリズムを刻めなくて疼く毎日。
08:45:24 | dolus | | TrackBacks
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