Complete text -- "ベチコとカトリーナ"

01 September

ベチコとカトリーナ

 デジタル・フォレンジックに関する日米共同研究ということで、京都へ。到着した午後はずうと大雨で、おかげで当日は京都の残暑を感じさせない暑さでした。
 報告は、まずは技術系から。やろうとしていることはわかるけど、細かい理屈はさっぱり???そういや、昔、トランジスタなんかででてきたものと一緒なのかなどと思いつつ、お休みモード。となりのベチコさんも同じようでした。そういや、アメリカ側の並列処理の人の研究も、なぜPCIバスなの?またまた思いつつ(3月にその質問をしたので、今回はさすがにやめました)。。。
 法執行状況や法適用・解釈の話になってきて、ベチコさんも元気に。一番の感想は、日本の裁判所は法執行機関の味方!パラダイス!だとか。そういえば、以前DOJのCCIP部門にいた検事補さんも、ともかく事前の下調べを十分にして、捜索・押収品のリストを綿密に作成して、令状に記載しなければならないといっていた。不明確ないしは包括的な記載はだめだし、ともかくすべて任意提出させてあとから必要なものに令状を執行するなんてのも、だめだとか。
# ベチコさんは、アメリカで15年検察官をやってきたそうです。
 アメリカ側は、WG11.9でパネルやろうぜ、とか誘ってましたが、まだはじまったばかりでっせ、といいたかった。どうも、向こうは、部局運営資金の確保に、なにかの実績を残したいのでしょう。そのうち、日本の大学もそうなっていくのでしょうか。でも、DARPAみたいに潤沢な資金を供出するとこは日本にないですよね。そういうので、奨学金とかまで支出できるのです。細かくて面倒な規制ばかりの資金しかない日本で、おなじことはできないでしょう。
#ちなみにベチコさんは、日本までの13時間、最前列で一番よい席に座ることができて、喜んでいました。もちろん研究資金での支出です。

 ベチコさんをはじめ今回のメンバーはみな、ミシシッピからいらしてます。なので、カトリーヌが大暴れして、家族のことが心配だったとか。リーダーの方の身内には、家を失ったとの情報が入ってきて、かなり心配されていたようです。

 で、ElizabethをBethとかBettyと呼ぶのはわかるのですが、ベチコさんの母親は、日本の大学で教鞭をとられていたせいか、幼い頃から「ベチコ」と呼ばれていたとか。みどりの酒瓶をたいへん気に入っていらっしゃいました。
18:10:51 | dolus | | TrackBacks
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