Complete text -- "判例・裁判例"

06 July

判例・裁判例

 シャクティ事件で最高裁の判断がでたようです。刑法学会で扱うというので、調べたときには、どこかのサイトで高裁で確定したようなことが書いてあったのですが、そのサイトの記述は間違っていたのですね。不作為の殺人に関する最初の最高裁による判断なので、判例集に登載されるでしょうね。とすると、刑法学会の原稿はそれを待って書き直す必要がありそうです。orz

 確定つながりということで。ACCS事件で被告人が控訴を取り下げ、一審判決が確定したとのこと。ACCSのコメントはこちらです。これによると、大阪の朝日新聞がすっぱ抜いたようです。
#大阪の社会部は、大学の不祥事関係に詳しいというか、取材源をもっている記者がいらっしゃるようで、数年前の某大学の横領疑惑もすっぱ抜いてなかったでしょうか。こちらは、本人の辞職、他大学への就職でうやむやになってしまいましたが。

 ACCS事件のほうは、もしかすると、判決文を裁判例として公刊することはしないかもしれません。判決文に犯罪事実としてそのやり方が詳しく書いてあり、この部分は公判を非公開にして証拠調べしたところにも関係しているのではなかったでしょうか。しかし、公刊してくれないと、有意的な裁判例の研究はできません。不正アクセスに関する解釈を示している点で重要な裁判例だと思うので、ぜひとも判時や判タに掲載してください。
01:42:36 | dolus | | TrackBacks
Comments

悪しき先輩 wrote:

6月号は事案の概要から公判経緯,論告と弁論の要旨ですから,判決文は7月号に紹介されるかも(手口部分はゴッソリ非公開だと思いますが)。>捜査研究
07/06/05 20:16:05

悪しき先輩 wrote:

>判タ・判時に(判決文全文をまるごと)掲載される
 本当にそうなるといいんですが,手口の部分は公判を公開しなかったから,判決文もやっぱり非公開でしょうね。
 やはり客観性という点で,判タや判時に掲載されることを強く望みます。
07/07/05 07:46:20
Add Comments
:

:

トラックバック