13 March

まだしばらく日本にいてもいいかぁ。

　ニッポン放送の新株予約権に関する仮処分の決定について、私の身近なところで聞いた感想です。これで、差止の仮処分がでないなら、投資関係でまっとうな司法判断を期待することができないので、金融・投資業務はまともにできないとか、なんとか。。。
　個人的な感想は、厚生年金基金のエライさんと同じで、株主をないがしろにするな、ということでしかないです。株式会社は投資家である株主のものだというのがまずもって基本にあるのだと思ったのですが、フジサンケイグループの方々は違う認識だったようですし、それを是認された会社法の先生方もいらっしゃたので、今は考えが変わったのか、勉強し直さないといけないな、と思っちゃいました。


　テレビや新聞で、立派な見解を述べられた先生方は、ちゃんと教科書の該当箇所をきちんと（株式会社は、持ち合いグループにあってはグループ所属会社の経営者のものであると）訂正されたほうが、よりわかりやすい教科書になると思います。コーポレートガバナンスなんかの項目も、表現を修正しないと一貫しないかもしれません。

＃決定文をきちんと分析せずに感覚的に反応しているとしか受け止められないようなコメントをする自称専門家が多いことにも気づきました。
　また、地裁の決定が時代の動きに適合しないとかなんとかとコメントする人が、法制審議会の会社法部会の委員をしていたのも、驚きでした。部会でどのような意見を述べていたか、興味があります。この方によると、今度の会社法改正は時代の動きに逆行することになるので、強固に反対していたと推察されるからです。