Complete text -- "四国「偏」路〜その4〜"

10 August

四国「偏」路〜その4〜

 昼食後、松山自動車道から高知自動車道へ車を走らせる。川之江ジャンクションのあたりから、通り雨というか、かなり強烈な大雨。高知自動車道に入ると降っていなかったので、かなり局地的だった模様。大豊ICで高速からおりる。夏休みの土曜日というのに、高速にはあまり車はなく、こんなところは別に片道一車線のままでよいと思うのだが、公団は収益を無視して、二車線にしている。どのような計算をしているのかまったくわからない。トンネルと橋梁の多い四国自動車道を走ると、どうも日本の社会主義の縮図があるかのように思われた。

 大豊から国道32号線を吉野川沿いに北上する。まったく信号のない道をたんたん時速50キロで走るので、ともかく距離を稼ぐことができる。途中、土佐岩原駅の近くで、ラフティングをしたあとらしい風景に出会う。ともかくラフティングの店がわからないので、とりあえず大歩危駅に向かう。車二台がせいぜい停まることのできるロータリーに押し込み、駅舎で情報を得ようとする。あまり有益ではなかったので、32号線に戻り、「大歩危峡まんなか」へ向かう。そこで、ラフティングのパンフレットを発見し、明日の朝のラフティングを予約。ついでに、同系列の「ホテル大歩危峡まんなか」に電話し、宿泊を予約。携帯がうまく通じず、1万二千円という値段が一人なのか、二人なのかはっきりしなかった。
 ラフティングの予約のときに水着がいることがわかり、どこかに買いに行くことに。どう考えても大歩危近辺にはなさそうなので、池田町方面へいくことにし、32号線をさらに北上することに。途中、モンベルクラブ大歩危店を発見。ぬれてもよい靴がなかったので、サンダルを買う。ついでに、水着を売っているところをたずねると、川之江のジャスコが一番近いとのこと。というわけで、最初の振り出しに戻って、川之江をめざすことに。やっぱりAEONの品揃えはすごいということに感心して、水着を購入し、また大歩危に戻る。大歩危―川之江は片道約1時間弱(40キロ)の道のり。地方ではこのあたりでも十分に商圏になるということがわかった。
 夕方5時頃にまんなかに到着。すると、カヌーをしてきたお兄さんたちが引き上げてきていた。フロントで確認すると、夕食は会席料理だとか。これで二人1万二千円はありえないという話になった。それでも、温泉付旅館としてはこのくらいではなかろうか。というわけで、この旅行の3泊とも、ほぼ同じ値段で宿泊したことになる。最終日がもっとも豪勢な料理が付いていたが、ベッドがシングルでひじょうに寝苦しかった。やはりもうシングルでは眠れない体になってしまったのか○| ̄|_
 晩ご飯は、鮎と山菜を中心とした料理で、これに阿波牛の陶板焼きと五穀ごはんの釜飯がついていた。山のなかで、海の魚の造りがでないということだけでも、この時勢、まともなところではないかと思う。地元でとれるものを中心にして十分に美味しい料理を提供できるのであるから、他の地方の温泉宿も見習って欲しい。
17:14:34 | dolus | | TrackBacks
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