なまか

　こういうねたは、月曜の夜に書くべきなのかもしれないけれど、忙しすぎて、期を逸したかもしれない。

　「なまか」なら信用するとか、「なまか」なら信じて助けるとか、「なまか」なら……と、うるさい声をききながら、思ったこと。じゃあ、「なまか」じゃないなら、とことん痛めつけてよいのか、排除してよいのか、観音様はあまねく衆生を救うんちゃうんかとか。善悪二元論でも、仲間は……という考えでも、要は排除する相手を措定している点で、そもそもけんか腰な態度だろう。世の中、二元的に考えが流行ってはいるのだろうが、そんなにはっきりするものではない。白と黒の間にグレーはある（16階調なのか256階調なのかあるいはそれ以上の階調なのかは知らないが）。限りなく黒に近いグレーであっても、黒ではない。もしかしたら、黒と思っていたのは、限りなく黒に近いグレーなのかもしれないし、限りなく白に近いグレーなのかもしれない。たしかに法はどこかで割り切らないといけない局面があるかもしれない。しかし、何でもかんでも割り切ってよいわけではない。

　で、結局、フジテレビの西遊記は、Feindstrafrechtの宣伝ではないんかと勘ぐったのであった。

with thinking about "君の名は？"