Archive for June 2005

24 June

共謀罪

 今日から衆議院の法務委員会で審議に入りそうです。前回の常会に提出されたものですから、かなり放置されていた感じです。この前の刑法学会のときに、次回大会アンケートに共謀罪と書いていたら、I@K大さんが「たぶん今国会では審議入りしないから、次回大会でも、まだ成立していないでしょう。」とか、おっしゃっていたのです。それなら、いったん廃案にして、切り離して再提案するのかと思いきや、審議入りしました。このままだと、郵政の隙間をかいくぐって、成立するかもしれません。
 だったら、次回学会のトピカルなテーマで、ワークショップなのでやってもよいかもしれません。
 でも、共謀罪って、これまで、そんなにきちんと検討されてこなかったことは否めないです。アメリカでの状況を分析された論文といえば、おそらく、大阪学院大の奈良先生が獨協大時代に書かれたものくらいでしょうか。アメリカは以前から共謀罪がありあますが、law reviewでみると、アメリカでの議論は、20世紀の前半くらいに集中しているような気がしますので、そこで落ち着いたのかもしれません(調べてみないとわかりません)。
#マイケル・ジャクソンの1番目の訴因は共謀罪です。

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17:37:18 | dolus | 1 comment | TrackBacks

20 June

予習は必須?〜ふだん勉強していればいらないはず

 学会に参加して勉強しようとするなら、ちゃんと予習しましょう。というか、ふつうの先生方はみなさん日頃からちゃんと勉強されているようで、そういう方は、毎回、きちんとした発言をされます。もっとも最初の学会に参加したときは、自分の勉強の至らなさを痛感させられました。
# ドイツの空気注射の事件も、みなさん、ご存じのようでした。山中先生の論文の影響力が大きいのでしょう。

 学会の分科会は、判例研究会ではないので、事実を確認して、判例の射程を見極めても、それだけでは、その先の話はなにもなくなります。現状追認で問題なしという開き直りなら、それでいいのですが。。。
# 気が弱いσ(^_^)は、あがりぱなっしで、川端先生との議論では、うまく的確な表現が出てきませんでしたorzドクターの頃から、川端先生には貴重なご指摘を多々いただき、いつも勉強になっています。

 司会(というより、オーガナイザーの)の先生によると、かなり評判がよかったということで、なにより。
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23:32:40 | dolus | 12 comments | TrackBacks