Archive for February 2005

19 February

個別行為説

 忘れないうちにメモ。
 以前より、答案や某予備校の本を見ていて、明らかにおかしいと感じていたことが、先日、分科会の準備の研究会で、正しかったことが判明。今度から遠慮なく×をつけることができます。
#今までは、多少遠慮してました

 間接正犯や離隔犯等で、利用行為、発送行為を実行行為としておきながら、結果発生の実質的危険のあるところで、実行の着手を認めるべきだということで、実行行為と実行の着手を分離して、実行の着手を個別的に把握すべきだという書き方が多いのです。
 でも、これではこの見解の前提である、実行の着手=実行行為の開始が維持されないことになります。もしそうなら、あえて個別行為説というまでもなく、結果説といえばたりるのです。
 こんなことは、だれもいっていないだろうと思っていたのですが、主張している先生に確認して、やはりそうだとわかりました。

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