Archive for 14 October 2004

14 October

因果関係と客観的帰属

Y字バランスの学生の報告です。
相当因果関係説でもいけるぞ、がんばるぞというものだったのですが、判断基底にいれるべき事実、とくに行為後の事情について揺れ動いていました。
行為時の事情(被害者の特性など)と行為後の介在事実について、判例のとらえ方とか分析などは、フロアからの質問のほうがするどかったりして。

問題は、客観的帰属論の挙げる例を相当因果関係説で処理できるかということになって、
不注意で拳銃を放置していたところ、これを自殺志望の者がみつけて、これを使用して自殺した、
という事例で、相当因果関係は認めるべきだとしたので、ゼミは異論!反論!Objeciton!状態へ。
台所へ料理していて包丁を放置した場合はどうか、拳銃は本来的に殺傷のためのものだから、包丁と一緒にしてはいけない、やっぱり相当因果関係説の判断基底の基準は機能していないのではないか、etc.
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06:27:50 | dolus | 35 comments | TrackBacks