05 February

寿司ネタ

　節分にはじめて巻き寿司を丸かぶりされた方もいらっしゃったとか。そのくらい、広まったということでしょう。その理由は、ダイエーの拡販戦略とその成功、その他のスーパー業界、お弁当業界の追従というのが私見です。
　最近はかなり変わったのですが、以前のダイエー系列スーパーで販売されていたお寿司は、かなり関西風のものが多かったのです。例えば、いなり寿司ですが、東京だと、四角いあげに普通にすし飯をつめたようなものです。でも、私が生まれ育ったところでは、三角あげにごもくをまぜたすし飯をつめるというものです。首都圏のローソンでも、このようないなり寿司が販売されていました。
＃よくも悪くも、POSのせいでしょう。もうありません。

　また、うなぎを寿司ネタにするのも大阪のほうだけではないでしょうか。江戸前鮨にうなぎはないはずです。実は、節分に食べる寿司には、うなぎもまくというのがわりとメジャーではないでしょうか。
　ちなみに、私の好物の寿司は、バッテラ、穴子の棒寿司。バッテラはたんなるサバの押し寿司ではないのですが、それと混同しているところ、人もおおいようです。京都の鯖寿司は、鯖の身をそのまま利用しているので、鯖の厚さはおろした状態と同じです。でも、バッテラは、できあがり時に鯖の厚みが均一になるように鯖をスライスして、またできあがり時に皮と身が半々にみえるようにするところが重要で、これが微妙な味を作りだしているのです。
　お高くとまったりするなら京都の鯖寿司、あるいは、お金があれば吉野寿司でしょうが、バッテラは庶民にも気軽に手が出る値段でもそれなりのものがあるというところもよいです。