Archive for November 2004

30 November

現代刑事法の休刊

 まだ、現物は見ていないけど、今回発売される分が最終号になるらしい。みんな、コピーをするので、販売数が伸び悩み、慢性的な赤字を解消できなかったのであろう。
# 法学教室ですら、赤字ではなかろうか。

 刑事法研究者には、結構重宝する雑誌ではあった。
 ただ、時代的には、もはや紙ベースの雑誌は限界で、コピーコントロール可能な電子出版に切り替えていくことが必要ではなかろうか。
# どのような形態がよいかは議論のあるところかもしれない。adobeのeBookはどうだったかな。スティーブン・キングの新作小説では有名になったが。
09:56:07 | dolus | 1 comment | TrackBacks

29 November

不正融資の相手方と共同正犯の成否

 またもや、共同正犯シリーズです。今回は最決平成15年2月18日刑集57巻2号161頁の住専の不動産会社への融資案件が不正融資で、融資担当者が特別背任(商法486条1項:ただし平成9年当時のもの)に問われた事件です。このとき、融資を受けた会社の代表取締役にも特別背任罪の共同正犯が成立するかどうかが問題とされました。
 大きく分けると、共同正犯性という点と共犯と身分の問題とに分けて考えることができます(ただしこれは単純化しすぎ)が、判旨は共同正犯性について判示しています。

#不正融資の案件は、融資を受けた側についても、共犯の成否が問題となると思うのですが、試験に出しても、このことに触れる者はほとんどいないです。司法試験の答練でもそうです。二重譲渡では第二譲受人の共犯の成否を書くのに、バランスが悪いですね。予備校テキストに毒されているとこういった応用が利かない者が増えてきます。まぁ、判例がでたので、予備校本も追加するでしょう。なお、藤木英雄『刑法演習講座』にはしっかりとこの論点が言及されています。
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02:58:30 | dolus | 4 comments | TrackBacks

あ〜ぁ、おわらん

 金曜あたりから風邪のせいか、体がだるく、微熱が続いている。でも、仕事が溜まっているので、むち打ちながら、仕事。ようやく、判例評釈の原稿をまとめる。続いて、申請関係の書類書き、これで月末〆切の仕事はdone!
 つぎは、デジタル・フォレンジック研究会のワークショップの予稿を書かないといけない。得意じゃないので、フォレンジックってなんやねん?証拠ってなんやねん?刑事手続きでなにが問題となるん?デジタル証拠はそんなに特殊なもんなんか?デジタル証拠ってゆうけど、差押の対象になるんか?どうやって証拠になんねん?証拠能力はどうすねん?証拠の信頼性はどうなんねん?刑訴法が改正されたらなにがかわるねん?
こんなことで話題を作って、あとは実務をやっている人たちになげよう((((((^_^;) ススッ
00:24:40 | dolus | 1 comment | TrackBacks

27 November

法学政治学関係名簿会員名簿

 この時期恒例になっている出版社からの教科書採用依頼に同封されていたのだけど、この会社は、個人情報の取り扱いをどのように考えているのだろうか。率直に言って、個人情報保護法が施行されますよ、これにはこのように対応しましょう、などと、話題になっているときだけに、かなり大胆な行動だという気がする。
 この会員名簿会員については、教科書依頼の手紙の追伸として、2行だけ、趣旨に賛同してくれ、とあるだけで、具体的な趣旨はなにも説明していない。ファックス送信するために同封されていた申込台帳をみると、欄外には、院生、LS学生、機関職員も含むとある。また、名簿会員以外には名簿を販売しないこと、編集著作権はその会社がもつことが注記されている。
# ちなみに、刑法学会では、今年度から、法科大学院生を含めマスターレベルは、学会の入会資格がないことになった。

 さらによくみると、名簿会員規約は順次整える、更新はその出版社の目録雑誌でもフォローするとある。
# 個人情報をみだりに目録雑誌で公開してよいのかなぁ。

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09:39:33 | dolus | No comments | TrackBacks

仕事のできない社会保険事務局

 4月に年金の母体が変わったんで、前のところは3月で脱退したことになっている。なぜか、4月の新加入が社会保険庁には登録されていないらしい。
# この辺りからもう仕事をきちんとしていない、できないことが推測される。もう半年以上たつのにねぇ。

で、国保に加入しなさいとの手紙が、6月にきたのだけど、そのときちゃんと新規加入がすんでいて、それに関する情報を全部伝えたのに、また同じ手紙をおくってきたのよね。こんな二度手間な郵送料・事務手数料(こちらのほうが高いだろうな)も、財源が危ないといわれている年金から出しているのでしょ。ちゃんと加入している者になんども出すなんて、非効率も甚だしいし、すでに連絡したことを無視するなんて、論外ですな。
#他にも同様の人がいるのきいているので、かなり同じことをしているんでしょうな。

前回の電話の連絡は意味がなかったみたいですね。対応した職員に能力がないのか、その上司が悪いのか、社会保険庁のシステムが悪いのか、いずれにせよ、こんなのに貴重な年金財源を消耗させるのは、加入者に迷惑なんで、悪いところはすげ替えてもらうのが賢明ですね。もしかして、一番非効率で仕事のできない役所じゃないのかな。
08:23:57 | dolus | No comments | TrackBacks